学校、保育施設、福祉施設、医療施設、店舗、事務所、公共建築。 非住宅建築の木造化が進むなか、設計のご相談をいただく機会が増えてきました。
そこでこのたび、日本ボレイトの公式サイトに非住宅木造の防腐・防蟻対策をまとめたページを公開しました。
▼ 非住宅木造のホウ酸処理
設計段階で迷うところから書きました
非住宅木造の設計では、住宅とは違う判断が必要になります。 このページでは、ご相談の際に実際によく聞かれることを中心にまとめました。
- 処理範囲の考え方:土台まわりから、基礎天端より小屋組の野地板下面までの全構造材まで、建物の用途や条件に応じてご提案しています
- 雨がかりへの対応:ホウ酸は水に溶ける性質があります。だからこそ雨養生が重要で、中大規模木造ではゼネコン・元請・現場監督の皆さまと連携しながら品質を確保します
- 工期への影響:作業日数の目安は、1次防蟻が1日、2次防蟻・防腐が1日。ただし工程に合わせて分けて施工することもあり、延床約3,000㎡の公共施設では、工区や工程に合わせて30回以上に分けて施工した例もあります
- 保証:新築では最長35年のシロアリ保証が可能で、非住宅木造にも適用できます
- 使用薬剤の規格:ティンボアPCO(日本木材保存協会 認定番号 A-5431)。JIS K 1571、JIS Z 2911に基づく性能を掲載しています
ライフサイクルコストの視点も入れました
防腐・防蟻は、初期費用だけで選ぶものではないと考えています。
5年ごとの再処理を前提とする場合、50年間で施工は11回。ホウ酸処理は、最初の1回の施工と、その後の定期検査で維持管理します(公益社団法人日本しろあり対策協会「防除施工基本大綱」の「5年を目途に再処理をする」を前提とした試算です)。
施設の場合、再処理のたびに利用者・入居者との調整や、休園・休館日の設定が必要になります。 また、竣工後に再処理できるのは薬剤が届く範囲だけで、壁の中や階と階の間の構造材は、解体や改修をしない限り手を入れられません。 こうした「建てた後」の負担まで含めて比べていただけるよう、比較表を載せています。
採用実績と、設計者の声
教育・医療・福祉施設や社寺など、非住宅木造で150件以上の採用実績があります。 用途別の一覧のほか、全構造材処理を行った物件も掲載しました。
あわせて、大手ゼネコンで構造設計に携わる方のインタビュー動画も掲載しています。 鉄骨・RC造の設計経験を持つ構造技術者の視点から、木造建築の耐久性についてお話しいただきました。
まだ採用が決まっていない段階でも
非住宅木造は、建物ごとに条件が異なります。 構造、使用する木材、処理範囲、納まり、施工工程、雨がかり……検討すべき内容はそれぞれです。
だからこそ、仕様がすべて決まってからではなく、基本設計などの早い段階からご相談ください。 「この計画にホウ酸処理が使えるのか知りたい」という段階でかまいません。 図面や計画内容を拝見しながら、採用に向けた検討をお手伝いします。
▼非住宅木造のホウ酸処理 https://borate.jp/hijutaku/



