今日は、私が所属する日本ボレイトが主催するウェビナーをご紹介します。
テーマは「浸水した住宅を、どう正しく復旧するか」。工務店・リフォーム会社の方に、ぜひご覧いただきたい内容です。
豪雨災害は、もう「例外」ではありません
気象庁の「日本の気候変動2025」によると、3時間降水量200mm以上の強い大雨の発生頻度は、1980年頃と比べて最近10年間で約2倍に増えています。地球温暖化がすでに大雨の頻度と強度に影響している、と同報告書は評価しています。
今年の夏も、各地で床上・床下浸水の被害が出ました。
住宅業界にはこれまで「水害を防ぐ」技術が求められてきました。しかしこれからは、「被災してしまった住宅を、どう正しく復旧するか」という知識と技術も、同じくらい必要になると私は考えています。
こんなウェビナーです
「施工者のための浸水住宅復旧実践ウェビナー」
~まず、乾かす。手当てはその後~
- 開催日時: 2026年11月10日(火)15:00~17:30
- 形式: オンライン(Zoomウェビナー)
- 講師: 中谷岳史先生(信州大学工学部 建築学科 助教)/浅葉健介(日本ボレイト株式会社 代表取締役社長)
- 対象: 工務店・リフォーム会社など、住宅の施工に携わる方
- 参加費: 無料
- 定員: 100名(先着順)
- 申込締切: 2026年11月8日(日)
- 主催: 日本ボレイト株式会社
講師の中谷先生について
中谷岳史(なかや たかし)先生は、信州大学工学部 建築学科の助教で、専門は建築環境工学です。大和ハウス工業の総合技術研究所、岐阜工業高等専門学校を経て、2017年から現職に就かれています。
中谷先生が水害復旧の研究に取り組むきっかけになったのは、ご自身の被災でした。
2019年の令和元年東日本台風(台風第19号)で、長野市のご自宅が床上浸水し、半壊の判定を受けたのです。研究者である前に一人の被災者として復旧に向き合った経験から、水害で被災した住宅の応急処置と復旧手順の研究、そして被災地での技術支援を続けておられます。
これまでに長野市、熊本県人吉市、千葉県市川市、佐賀県大町町などで復旧を支援。2025年には城東テクノの『床下浸水時の「Jotoキソパッキング工法」復旧の手引き』の制作にも協力されました。2024年8月には、日本ホウ酸処理協会(JBTA)の第3回全国大会でもご講演いただいています。
机上の研究ではなく、泥の中で得た知見。それが中谷先生のお話の説得力です。
プログラムの詳しい内容
第1部 15:00~16:00
浸水住宅の復旧の基本 ―― 初動・清掃・乾燥の進め方(中谷先生)
- 安全確認と記録
- 搬出・清掃
- 床を壊さない床下送風
- 壁の内部が濡れていたときの対応
被災直後に何をするか、何をしてはいけないか。復旧の出発点となる初動から、床を壊さずに床下を乾かす方法まで、順を追って解説いただきます。
第2部 16:10~16:40
現場に学ぶ「乾燥の判断」と、やってはいけない復旧(中谷先生)
- 被災現場の事例
- 含水率で見る乾燥の目安
- 復旧範囲を絞る考え方
「乾いた」とどう判断するのか。見た目ではなく含水率という数字で判断する目安を、各地の現場事例とともにお話しいただきます。復旧範囲を必要以上に広げないための考え方も、施工者にとって実務に直結するポイントです。
第3部 16:40~17:10
乾かしたあとの木部の手当て ―― ホウ酸処理と水害対応キット(浅葉)
- 浸水した木部と腐朽・シロアリ
- ホウ酸処理の役割と注意点
- 処理に入るタイミング
日本ボレイトの浅葉社長からは、乾燥後の木部をどう守るかをお話しします。ホウ酸は揮発しない無機ミネラルで、木材中に残り続ける限りシロアリや腐朽菌から木材を守ります。一方で水に溶けやすい性質があるため、浸水住宅では「まず乾かし、その後に処理する」という順番が何より重要です。
第4部 17:10~17:30
質疑応答
申込時に事前質問も受け付けます。現場で困っていることがあれば、ぜひお寄せください。
なぜ「まず、乾かす」なのか
浸水した住宅の復旧は、「搬出・清掃・乾燥が先。木部の手当ては、乾いてから」が基本です。
この順番を誤ると、後からカビや腐朽が出て、再工事になることがあります。十分に乾いていない木部に手当てをしても、効果が出ないどころか、問題を内側に閉じ込めてしまうこともあります。
だから施工者には、「何をするか」だけでなく、「どの順番で進めるか」「乾燥をどう判断するか」という知識が必要です。今回のウェビナーは、まさにその部分を中谷先生から学ぶ場です。
参加者特典:水害対応チェックリスト
アンケートにご回答いただいた方に、「水害対応チェックリスト」(A4両面・PDF)をお送りします。
浸水直後から復旧工事までの手順と、ホウ酸処理の施工チェックをまとめた資料で、内容は中谷先生にご確認いただいています。現場に持ち込んで、そのまま使えるものを目指しました。
水害対応キットの無償提供について
日本ボレイトでは現在、水害で被災した住宅の復旧支援として「水害対応キット」を無償提供しています。罹災証明書が発行された住宅を対象に、ホウ酸系木材保存剤と専用除菌剤を1棟1セットお届けするものです。
申込期限は2026年11月30日(月)です。ウェビナーの第3部でもご案内しますが、詳細は下記のページをご覧ください。
▼ 水害対応キット無償提供の詳細
https://borate.jp/suigaishienzenkoku/
住宅を建てる技術と、復旧する技術
住宅を建てる技術だけでなく、被災した住宅と暮らしを復旧する技術も、地域の住宅を守る力になります。
豪雨災害が「例外ではない時代」に、地域の工務店・リフォーム会社がその技術を持っていること。それが、被災された方にとってどれほど心強いかは、言うまでもありません。
オンラインで、参加費は無料です。ぜひご自身の目で確かめてみてください。
▼ ウェビナーのお申し込みはこちら(締切:11月8日)
https://select-type.com/e/?id=EyViubadckM
▼ 日本ボレイト公式サイトの告知ページ
施工者のための浸水住宅復旧実践ウェビナー
▼ プレスリリース(PDF)
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