日本ボレイト犀川泰光 プロフィール

2022/04/25

シロアリ対策講座 シロアリ対策の主な工法2

シロアリ対策の主な工法2

シロアリ対策・腐れ対策の主な工法
全国にシロアリ防除業者がたくさん存在していますが、新築時であればシロアリ防除業者さんには依頼せずともシロアリ対策を行える工法はあります。
シロアリ防除業者さんには当たり外れがありますから、その良し悪しを判断して依頼をすれば大丈夫なのですが、その前に知識武装をしていなければ適切な判断はできません。

そこで、シロアリ対策・腐れ対策の主な以下工法4通りをご紹介しますので、何が最善なのかをご自身で判断をされるとよろしいかと思います。

・工場処理
・現場処理
・物理工法
・ベイト工法

■工場処理

工場で薬剤を処理した木材を現場に搬入する処理方法です。 
工場で効率よく処理を行えるため現場にシロアリ防除業者さんが出入りする必要がなく、また工業製品なので施工ムラ等がなく安定しています。
しかし、住宅性能表示制度上、JAS K3(AQ 2種)相当以上をスペックする必要がある場合が多いからなのか、ここで使われる薬剤は、農薬を主成分とした合成殺虫剤です。(性能試験を通過できるのは農薬だけと言っても過言ではないルールになっています。)
つまり合成殺虫剤である以上、効果の持続性は期待できず、壁内など再処理ができない部材にシロアリや腐れのリスクは限りなく大きくなってしまうことが難点です。また、再処理ができる部材への再処理費用が定期的に永遠に必要になるため経済的な負担も大きくなります

以下、工場処理の参考動画です。

動画内のオレンジ色の液体は農薬を主成分とする液体ですが、気味悪い色ですね 


■現場処理

建築中、建物がスケルトン状態のタイミングで薬剤を処理する工法です。
薬剤を指定することができますから、その効果の持続性、安全性、費用面を鑑みて薬剤を選択することができます。
施工のタイミングは、全ての木材の表面に処理ができるタイミングがベストですので、現場の工程に左右されます。
しかし、シロアリ防除業者の良し悪しに左右されるため、業者選びには注意が必要です。 
業者選びと薬剤選びを間違えなければ問題はないのですが、もし殺虫剤を処理されてしまった場合は、上述のように壁内など再処理ができない部材の木材劣化リスクが限りなく大きくなってしまうこと、かつ、再処理ができる部材への再処理費用が定期的に永遠に必要になるため経済的な負担も大きくなります

■物理工法

シロアリが侵入してくる経路を物理的にシャットアウトする工法で、いくつかありますが、シロアリが通れないステンレス製のメッシュ等をさや管周り等に施工し通れないようにする工法で、一見理にかなっているのですが、腐れ対策にはなりません。あくまでもシロアリ対策のみの工法です。
また、施工ミスがあったり、メッシュの経年劣化等でシロアリの突破を許してしまうと木材劣化を食い止めることはできません

■ベイト工法

建物の外周部土壌に簡易的な罠(木片)を仕掛けシロアリを呼び寄せた上で、シロアリが食べ始めた木片を毒エサと差し替えることで、殺虫成分を摂取させコロニーにも殺虫成分が伝播し死滅させる工法です。 
建物内に殺虫剤を散布することがないため、住まい手の健康面への心配をする必要は殆どありませんが、腐れ対策にはなりません。あくまでもシロアリ対策のみの工法です。
しかし、仕掛ける罠を数メートル単位で数多く設置し、数ヶ月ごとに点検が必要になるため年間を通して大きな予算が永遠に必要になります。また、数メートルごとに罠を仕掛けていきますが、罠と罠の間を通ってマイホームにたどり着いてしまうと木材の劣化を食い止めることができません

最適なシロアリ対策、腐れ対策
どれもこれも、完璧ではないため一長一短ではあります。
しかし、良いところを組み合わせればシロアリや腐れによる木材劣化を限りなくゼロに近づけることができます。
そこで、費用面も考慮した上で最適なボロンdeガード工法をご紹介します。

■ボロンdeガード工法

 上述の現場処理と物理工法を組み合わせ、シロアリや腐れのリスクを限りなくゼロに近づける工法です。
 また、自然素材のホウ酸を主成分としたボレイトシールを上述のステンレスメッシュに代わりに施工し、木材へはホウ酸自体を含浸させることによって、腐れ対策及びシロアリ対策を行います。
 ホウ素は無機鉱物ですので存在自体なくなりませんから、木材にホウ素が残り続ける限りずっと効果が持続する特徴があり、費用負担も初期費用のみ。メンテナンスを中心に建物をちょう期間維持させることを前提にしていますのでトータル的にとても経済的で理にかなっている工法です。また、住まい手の健康を害するようなこともないため安心安全です。
 
以下、ボロンdeガード工法の参考動画です。

ボロンdeガード工法を検討される方場合は、シロアリポリスにて施工業者を検索できます。




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