雨養生の必要性
ホウ酸は水溶性です。水に溶ける性質のことを言います。
ホウ酸処理は、この水溶性を利用してホウ酸を木材に含浸させることができるからこその木材高耐久化の技術となっています。
木材高耐久化(木材超耐久化)とは
木材高耐久化とは、木材の2大劣化原因である腐れやシロアリからの劣化をいつまでも防ぎ続けることができることを言い、木材超耐久化とも言います。
水溶性であるホウ酸のデメリットとその対策
ホウ酸は水溶性である故、雨に流されてしまうという欠点がありますが、この欠点は雨養生(雨対策)で補うことができます。
この雨養生は、ホウ酸処理を責任を持って行う事業者にとって生命線です。
なぜならば、万が一雨に振られてしまうとホウ酸処理が台無しになり、雨によって溶脱をしてしまった部位を再処理をしなければならなくなるため2度手間となるからです。
ここで言う溶脱とは、ホウ酸が木材から抜け出し、木材から離れてしまうことを言います。
ホウ酸の溶脱があった場合のリスク
もし、ホウ酸の溶脱に気が付けなかった場合は、その部位は腐れとシロアリのリスクが最大になり、お施主様が望んでいた”いつまでも持続する防腐防蟻効果”が実現できなくなるだけでなく、大地震時に建物が崩壊する可能性を抱えて生活をしていかなければならないことになります。
つまり、雨養生は住まい手の命に関わるとても重要な作業と言えます。
ホウ酸事業者を始めとする建築事業者全員で、このホウ酸の溶脱を防ぎながら建築を進めなければなりません。
雨養生の事例を紹介します。
その他、ホウ酸溶脱防止剤による雨養生もありますが、またの機会にご紹介します。
まとめ
ホウ酸処理は雨対策が必須です。
雨にかかることなく建築を終えることを建築事業者全員が意識していく必要があります。
そのために、ブルーシート等を駆使して雨でホウ酸が流れ落ちることなく工事を終えることができれば、いつまでも腐れやシロアリのリスクが限りなくゼロに近い状態で建物を維持することができるようになります。
逆に言えば、この雨対策を行わないような業者にはホウ酸処理を任せられませんので事前にその業者のことを確認した上で依頼するようにしましょう。
ホウ酸処理業者はシロアリポリスから検索することができます。施工実績も紹介していますのでオススメです。
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