日本ボレイト犀川泰光 プロフィール

2022/03/02

ホウ酸処理基礎講座 DIYでもホウ酸処理

DIYでホウ酸処理






ホウ酸処理はDIYでできる?

結論から言うと、ホウ酸処理はDIYで可能です。
ただ、床下でのDIY作業ですから、かなりの体力と気力が必要になります。
でも、どうせDIYでやるなら最上級のDIYでホウ酸処理をしましょう。
なぜなら、ホウ酸処理はたった1回だけの処理になるため、中途半端な施工でシロアリ対策をやったつもりになっているだけだと、怖い目に合うかもしれないからです。

絶対にシロアリを寄せ付けないぞ!という強い気持ちで望んでください!

ホウ酸処理はDIYでは難しい?

ホウ酸処理は、知識や技術、薬剤の管理など専門家だからこそできることがありますのでホウ酸施工士に任せるほうが無難ではあります。
しかし、DIY用のホウ酸処理溶液でそれなりの工事は可能です。 
蟻害やその兆候があった場合は経験豊富なプロに頼るようにするほうがベストですが、特に問題がない建物であれば、薬剤の選定、用法用量、施工箇所を間違えなければ十分シロアリ対策、腐れ対策になります。  
 
前述の通り、体力と気力、そしてくどいですが「絶対にシロアリを寄せ付けないぞ」と最後までやり遂げてもらえる気持ちがあれば、そんなに難しい業務ではありません。

ホウ酸処理の基本プロセス

ホウ酸処理の基本プロセスは以下の通りです。

  1. 調査(建物の外周、室内、床下)
  2. 薬剤の選定、道具の選定
  3. シロアリ侵入経路遮断処理
  4. 土台等の床組へのホウ酸処理
  5. メンテナンス

調査とは?

シロアリの被害やその兆候を確認する作業です。

建物の外周部からシロアリが侵入しているかもしれません。 床下から侵入しているかもしれません。  また、目視できない部位からの侵入があり蟻害が進行しているかもしれません。ですので、外周部、室内、床下と順を追って目視、打診等をしながらチェックします。

薬剤の選定、道具の選定

ホウ酸処理において薬剤の選定はとても重要です。マイホームですから小さいお子さんや胎児、ペットにまで気を配る必要があります。また、木部にしっかり含浸させられるかなど、取り扱いやすい薬剤を選択しましょう。

どんな薬剤を選択するべきか? 


ホウ酸は薬局にも売っていますが、水に溶けづらいのでシロアリ対策には不向きです。木材に大量のホウ酸を含ませるためには、水に溶けやすいホウ酸塩が有効で、完全無添加なホウ素系認定薬剤「ホウ酸水シロアリポリス(BHK-1870/ BHK-1870-C)」がお子さんの健康面からみても、ホウ酸処理の効率性からみてもオススメです。2023年9月現在、DIYで使用できる完全無添加のホウ素系認定薬剤は「シロアリポリスシリーズ」のみです。 

 

なお、シロアリ対策用で販売されているホウ素系の薬剤の大半は有機溶剤を混入しているためオススメできません。

シロアリ侵入経路遮断処理


ベタ基礎、または、防湿コンクリートを打設している床下でしたら、シロアリ侵入経路遮断処理にボレイトシールやボレイトフィラーも丁寧に処理することでシロアリの侵入を防ぐことができます。 
水抜き穴、配管周り、ひび割れなどなど、地面に通じている隙間はシロアリの侵入経路はたくさんあります。すべて塞いでいきましょう!なお、それぞれ必要な厚みが定められていますので技術資料に基づき施工を心がけてください。

 

ご紹介しました材料の特徴は、以下のページでご確認いただけます。
▼ホウ酸水シロアリポリスシリーズ 
▼ボレイトシール
▼ボレイトフィラー

 

土台等の床組へのホウ酸処理
ホウ酸水シロアリポリス(BHK-1870) は、完全無添加の純粋なホウ酸水です。有効成分は八ホウ酸二ナトリウム四水和物ですので、水によく溶けるので効率的に含浸させることができます。ただし、用法用量は2回処理となっていますので、土台等の床組へホウ酸処理を施す作業を2回行う必要があります。2回目の工事は1回目のホウ酸水が乾いてから行う必要がありますので、1回目と2回目を連日で行うことはできません。木部という木部に、また、基礎の側面や配管などシロアリが通る面という面をホウ酸処理していきましょう。

メンテナンス
ホウ酸処理は、効果が長期間であるため再処理は不要ではありますが、水溶性であるため水に流れる性質があります。雨漏れ、漏水、結露などに注意が必要です。つまり、ホウ酸処理が健全なまま維持できているかを定期的にチェックしていく必要があります。万が一、水が流れた跡があった場合には、ホウ酸が溶脱している可能性があり、腐ったり、シロアリの被害が発生してしまう可能性があるため最低でも5年に1度は床下を含め建物をチェックしましょう。

注意事項

もし、シロアリの被害があった場合、またはその兆候があった場合に殺虫剤業者を呼んではいけません。 
シロアリの駆除業者の大半は、殺虫剤業者です。
殺虫剤業者は、ホウ酸について正しい知識を持っていないことがほとんどで、ホウ酸処理材に殺虫剤を噴霧するなどしてホウ酸を洗い流すなど、絶対にやってはいけない行為をしてきます。そんなことが無いよう、あらかじめホウ酸処理のスペシャリストに依頼をするようにしましょう。
ホウ酸処理のスペシャリストは、シロアリ業者検索サイトシロアリポリスから見つけることができます。

まとめ

ホウ酸処理は、蟻害等があった場合はプロに頼ると割り切ってしまえば、DIYでも十分可能です。
ホウ酸処理をするポイントは、薬剤の選定と、今後はメンテナンスだけで済むように、シロアリの侵入さえ許さない最上級のホウ酸処理を意識しましょう。
せっかくホウ酸処理をしたのに、シロアリの侵入を許してしまったなんてことが無いようにしたいですから。




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