日本ボレイト犀川泰光 プロフィール

2022/03/31

ホウ酸処理基礎講座 ホウ酸処理を施すべき部材

ホウ酸処理を施すべき部材





ホウ酸処理の適用範囲

ホウ素系認定薬剤は、「非接地非暴露の条件下で認定」とされていて、木部表面用として使用する防腐防蟻剤であり土壌処理では使用できません。

「非接地非暴露の条件下で認定」とは

「非接地非暴露の条件下で認定」とは、風雨にさらされず地面に接していない部材に対して有効という意味です。
例えば、ログハウスなどの外壁面では無効ということになります。

ホウ酸処理は金利の優遇等を受けれる認定薬剤

一般的な木造建築物の構造材(外壁の軸組等や床組、小屋組みなど)は、非接地非暴露の条件下なのでホウ素系認定薬剤が使用でき、長期優良住宅やフラット35s等の税制面の優遇、金利の優遇、補助金などを受けることができます。
※外壁の軸組等とは、外壁の柱、間柱、筋交い、合板の総称です。

ホウ酸処理を施すべき部材とその処理範囲

ホウ酸処理を施すべき部材とその処理範囲の理想は、床組から小屋組みまでの全ての部材に対して施すことです。安心安全なホウ酸塩ならそれができるからです。

しかし、予算的に施工範囲を減らさざる負えないこともありますので、最低限処理しておくべき範囲は、地面に近い土台、大引き、床根太、床合板、そして外壁の軸組等で地面から1mまでの範囲です。

地面に近い部材へ施す理由は、土壌に生息するシロアリが最初にアタックを仕掛けてくる部材である可能性が高いから。

一般的な建築会社がシロアリ対策を施す部材とその処理範囲

一般的な建築会社がシロアリ対策を施す部材とその範囲は、地面から1mまでの外壁の軸組等を処理しています。
しかし、床組は施工したりしなかったりと中途半端にされているケースが目立ちます。
本来の目的がシロアリ対策であるにも関わらず、いつの日か法的にクリアすればそれで良いという建築会社が多く存在してしまったことに加え、シロアリ防除業者も建築会社にアドバイスをしない、できない、または、シロアリに食われてほしいという考えを持つ悪徳業者も蔓延っていることが原因です。

日本では設計士も建築会社もシロアリ防除業者もホウ酸の素人


ホウ酸を取り扱う業者が増えていますが注意が必要です。みんな素人だからです。

ホウ酸処理へのニーズが高まる中、ホウ酸処理をシロアリ防除業者がされるケースが増えています。
薬剤をホウ素系にしただけで、施工範囲は中途半端のままだったり、ホウ酸は濃度と処理量、温度の管理、雨対策まで理解をしていないと、本来求めている効能を発揮させられないのに、低濃度だったり、処理量が少なかったり、雨に曝されたりするケースに加え、そもそも安心安全なホウ酸を希望していたのに有機溶剤が入っているホウ素系認定薬剤を使われてしまったりもします。

残念ながらホウ酸処理がまだ浸透していない日本では、設計士も建築会社もシロアリ防除業者もホウ酸の素人である可能性が高いのが現実です

まとめ

一般の方は、建築のプロに建物を任せるしかありません。
しかし、その建築のプロが、シロアリ対策をおろそかにしている事実があります。
でも諦めてはいけません。
消費者(建築主)がしっかり正しいホウ酸処理を提供する業者を指定するようにしましょう。その業者はシロアリ駆除業者検索サイトシロアリポリスからお近くの業者を探すことができます。
事前に反社会的勢力を排除しているので安心できるサイトです。





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