日本ボレイト犀川泰光 プロフィール

2022/03/14

ホウ酸処理基礎講座 どこにでも存在するホウ素

どこにでも存在するホウ素について



シロアリ対策、腐れ対策でホウ酸処理が話題にあがることが多くなってきました。
ホウ酸処理は正しい知識がなければ期待している防腐防蟻性能を発揮させられないため施工者は知識武装が必要です。また、施工後は長期間責任があるため万が一のときにも対応を求められます。
正しい知識と技術を持って施工をし、長期間アフターフォローを行うための基礎知識をホウ酸処理基礎講座と称してご紹介します。

周期表の5番目に来るのがホウ素

化学の勉強は義務教育の過程で誰もがされていると思います。
「すいへーりーべーぼくのふね ななまがるしっぷすくらーくか」で覚えた方も多いのではないでしょうか。


H:水素、He:ヘリウム、Li:リチウム、Be:ベリウム、B:ホウ素・・・と、5番目に来るのがホウ素。化学をされている人は基本中の基本と言える物質です。
このホウ素を昆虫が致死量以上を摂取すると代謝をすることができなくなり死滅します
※シロアリに効くメカニズムはこちら

地球上のどこにでも存在している物質ホウ酸塩

ホウ素は、地球上のどこにでもホウ酸塩として存在している物質で、土壌、河川、海、岩石、植物などいたるところに存在しています。
温泉から湧き出ていたり、噴火がおこるとホウ素ガスとして噴出するなどして自然界をわずかながら循環しています。
※ホウ酸塩の解説はこちら

ホウ酸塩の使用用途

我々の身近なところで常に役に立っています
農業では、世界中で利用されているホウ酸塩。
植物にとってはホウ素が必須微量栄養素なので、ホウ素入りの肥料が農業で使われています。

工業でも世界中で利用されていて、ガラスやグラスウールなどを生成する過程で大量に使用されています。

医療では、がん治療に役立っています。

原子力発電所では、放射性物質の拡散を防ぐために使用されています。
311の原発事故の際は、世界中のホウ酸が福島に運ばれ、ヘリコプターでホウ酸を投下していました。放射性物質が飛び散るのを防ぐために使われていたのを記憶されている人も多いのではないでしょうか。

また、子どもたちにはおなじみのスライムは、ホウ酸と洗濯のりを混ぜて作るので、学校や自治体のイベントでスライム作りを体験されているお子さんも多いはずです。

そして、木材保存剤としても大きな力を発揮していて、たった1回のホウ酸処理で数十年間木材劣化が見受けられなかったことなど発表もありシロアリ対策、腐れ対策にはホウ酸であると世界中で常識となっています。

まとめ

ホウ酸塩は、世界中で親しまれている木材保存剤です。
その他、たくさんの使用用途があり農業、工業、医療、そして原発でも有効利用されています。
このホウ酸は、木造建築物の構造材に含浸させておけば、シロアリ対策、腐れ対策になるため、これから新築をされる方や、既に住まわれている建物へも処理が可能で、その効果は長期間。いつまでも効果を発揮し続ける工事です。
ホウ酸処理は、シロアリポリスから業者を検索できます。

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