【農薬と胎内暴露】子供が自閉症を発症する率が高くなる農薬と殺虫剤のお話
農薬散布地域から500メートル以内に住んでいる妊婦さんは、子供が自閉症および自閉症に近い症状(自閉症スペクトル)を発症する率が高くなります。 2007年にカリフォルニア大学およびカリフォルニア州保健部門の共同チームが発表した調査結果です。 原因は農作地に散布された殺虫剤の一部が住宅地まで流れ込んだためです。 胎内暴露による出生障害の特徴は、エアゾルのような微量の殺虫剤でも起こりうることです。 コロンビア大学グループの研究では、ニューヨーク市の貧困地区に住む黒人、ヒスパニア系住民に出生障害児率が高く、臍帯血中のクロルピリフォス濃度との相関性から、原因はゴキブリ駆除に使用される殺虫スプレーとされています。 胎児は、受精卵からヒトへの進化過程を約40日で通過します。 脳や神経細胞の8割は、妊娠30~40日に形成されます。 脳や神経が保護されていない体長数ミリの胎児は、羊水に保護されて成長しますが、羊水に殺虫剤(神経毒)が混入すれば、脳神経系統に被害を受けやすいのは当然です。 2010年4月のNHKのニュースでも、小学校の新入児童は減少を続けているが、発達障害児童は増え続けているようです。 米国では6歳から17歳までの自閉症スペクトル患者数は1994年からの10年間で8.5倍に増加し、今や150人に1人が自閉症スペクトルといわれています。 この増加の理由は医療制度充実などの社会的変化では説明がつかず、環境の化学汚染が大きな原因といわれています。 化学物質に囲まれた今日の危険な生活環境では、われわれのなすべきことは、住環境から危険な化学薬品、特に農薬を徹底的に排除することです。 西オーストラリア州健康庁環境衛生部が発表しているシロアリ防除の指針では、乳幼児や妊婦のいる家庭では、農薬を使うシロアリ駆除をできる限り延期するようにアドバイスをしています。 また、米国妊娠協会は、農薬を散布する農場の400メートル以内に住む女性は、妊娠に気付いたら転居するよう忠告しています。 日本では、このような殺虫剤が防蟻剤として認定され、木造建築物に処理されています。 この判断は、今日の発生学や医学の立場から見れば、信じられない暴挙といえましょう。 2011年4月、米国の医学雑誌 Environmental Health Perspectiveに3つ...