日本ボレイト犀川泰光 プロフィール

2025/06/17

フェイク情報に注意してください 雨に強いホウ酸??

雨に強いホウ素系薬剤?──その情報、鵜呑みにしていませんか?


木造建築の防腐防蟻対策として注目されている「ホウ素系薬剤」。近年はその安全性と持続性から、日本でも広く採用されるようになってきました。

特に、「非接地・非暴露」の条件で使用することを前提に日本国内で認定を受けています

※非接地・非暴露の条件とは、地面に接しない、風雨にさらされない環境で使用することを前提という意味です

しかし最近、一部の製品において「雨に強い」「水に流されにくい」といった宣伝文句が目立つようになってきました。
これらは本当に正しい情報なのでしょうか?

ホウ素は水に溶けやすい──これは科学的な事実です

ホウ素系薬剤の主成分であるホウ酸やその誘導体(たとえばDOT=八ホウ酸二ナトリウム四水和物)は、水に溶けやすい性質を持っています。これは世界的に知られている化学的性質であり、だからこそ施工時には雨に濡れないよう徹底した養生が必要とされるのです。

たとえ製品形状や添加剤によって若干の耐水性が改善されたとしても、ホウ酸は根本的に「水溶性」であることに変わりはありません。「雨に強い」「溶けにくい」という断定的な表現は、誤解を招くリスクがあります。

認定制度の趣旨を踏まえた情報発信を

現在、日本国内で認定されているホウ素系薬剤はいずれも「非接地・非暴露」の条件を前提に評価されており、これはホウ酸の性質を正しく理解した上での制度設計です。
よって「屋外でも流出しない」などの主張は、認定制度そのものの信頼性を損なう恐れがあります。

エピソード:信じて使った結果…

実際に、他社ホウ酸業者の施工物件の床下で、ホウ酸の付着度チェックを依頼され確認したところ、ホウ酸の付着量が著しく低下していた物件がありました。

施主にとっては「薬剤を処理したのに意味がなかった」という結果になり、やむを得ずへ弊社にて再処理を行うことになった物件があります。

「雨に強いから特別な養生は不要」と業者から説明されていたそうです。

このように、根拠の乏しい宣伝文句を鵜呑みにすると、最終的な責任を負うのは施工者や施主となってしまいます。


正しい情報、正しい施工、雨養生が、家を守る

防腐防蟻処理を検討している施主や設計者にとって、施工の安全性と効果の持続性は極めて重要です。

業界全体としても、「科学的事実に基づいた表現」を守ることが、信頼を得る第一歩になります。

雨に濡れても問題ないとされる薬剤があると聞いたときこそ、少し立ち止まって、科学と制度の原点に立ち返る必要があります。

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こちらの記事も雨養生の大切さについて触れています。
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2025/06/13

天動説と地動説、そして今――シロアリ防除の「常識」を問う

かつての「常識」は間違っていた

かつて、地球は宇宙の中心にあると信じられていました。
空を見上げれば、太陽も月も星も規則正しく動いて見える。
だから「天動説」は、多くの人にとって当たり前の「常識」だったのです。

ところが、コペルニクスが唱えた地動説はこの常識を覆しました。
最初は異端とされましたが、ガリレオの観測やニュートンの理論によって、その正しさが証明され、やがて誰もが認めざるを得ない「真理」へと変わっていきました。

そして現代。
シロアリ防除の世界でも、かつての「常識」が、まさに再定義されようとしています。



天動説的「農薬神話」とは何か?

日本のシロアリ防除といえば、多くの人が思い浮かべるのは「農薬系殺虫剤による処理」です。
業者が床下に潜って薬剤を散布し、数年おきに再施工。
これがスタンダードとして長く受け入れられてきました。

この手法は、いわば「天動説」
つまり、「効果を持続させるには、農薬を繰り返し撒くしかない」という固定観念が支配していたのです。

しかし、農薬はそもそも分解されやすいことが前提です。
人体や環境への影響を抑えるために、時間とともに効果が薄れるよう設計されています。
つまり、数年で効力が切れることは設計通り
再処理が必要なのも必然なのです。

それを「効果が切れるから再施工」というビジネスモデルに転用したのが、農薬系処理の宿命とも言えるでしょう。


地動説的「ホウ酸処理」という選択肢

ここで登場するのが、「ホウ酸処理」という新たな概念。
ホウ酸は自然界にも存在する鉱物で、分解されにくく、無機物であるがゆえに効果が持続します。
木材表面から浸透し、シロアリが木材を食べることで死滅し、そのシロアリの巣(コロニー)全体が死滅する特性も持ちます。

この処理はたった一度の処理で完結するため「再処理が不要」な選択肢として注目されています。

これまでの常識では「何年おきに施工しなきゃダメ」とされてきたものを、「一度で済む」とするこのアプローチは、まさにシロアリ業界の地動説なのです。


ガリレオは誰か?——真理に立ち向かう人々

地動説が迫害されたように、ホウ酸処理を唱える業者もまた業界の中では異端視されてきました。

なぜなら、再施工が前提の農薬処理モデルにとって、ホウ酸は“ビジネスを壊しかねない存在”だったからです。

しかし、今や住宅の高耐久化、環境負荷の低減、子どもへの農薬影響の回避など、さまざまな観点からホウ酸処理が見直されはじめています。
真理を伝え続けることで、徐々に理解者は増え、常識も書き換わろうとしています。


誰のための「常識」か?

かつての天動説は、目に見える現象を“都合よく”説明するものでした。
今の農薬系シロアリ処理も、短期的な効果や費用対効果を理由に“常識”として扱われています。

しかし、私たちが守るべきは何でしょうか?
家族の命と健康、そして未来の住まいではないでしょうか。

その視点に立ったとき、「一度で済む」「効果が持続する」「安全性が高い」というホウ酸処理こそ、これからのスタンダードになるべきなのです。


いつの時代も“真理を追求した少数派”

時代を変えたのは、いつの時代も“真理を追求した少数派”でした。
今のホウ酸処理もまた、未来の「常識」となる日が来ることでしょう。

それまでの間、私たちはしっかりホウ酸処理を着実に広めてまいります。


シロアリ防除の世界でも、かつての「常識」が、まさに再定義されようとしています。



住宅産業新聞にてトップ記事として紹介されました

シロアリ業界の異端児
フォーリンラブハジメさん
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2025/06/02

家族の未来を守るお金の使い方

~シロアリ対策の再処理費用を見直して、もっと有意義なことに使おう~

家づくりや住まいの維持管理において、シロアリ対策はとても重要です。
ですが、「定期的な再処理」にどれだけの費用がかかるか、じっくり考えたことはありますか?

今回は、殺虫剤に依存した従来のシロアリ対策と、ホウ酸処理のような再処理不要の方法を比較し、再処理費用をもっと有意義なことに回す提案をしてみたいと思います。


シロアリ対策の費用の現実

多くのご家庭では、シロアリ対策といえば殺虫剤による防除が一般的です。
しかし、この方法には「定期的な再処理」がつきもの。
通常5年ごとに数十万円かかるケースも珍しくありません。

もちろん、家を守るためのコストは必要ですが、この「定期的な再処理」が本当に必要なのか、立ち止まって考えることも大切です。


再処理が必要ない選択肢もある

ホウ酸処理は、木材の内部にホウ酸を浸透させることで長期間シロアリを寄せつけず、防蟻効果を維持します。
水に流されない限り、その効果は半永久的ともいわれ、基本的に再処理の必要がありません。

この仕組みを選ぶことで、従来の「5年ごとの再処理」にかかっていた数十万円が、そっくりそのまま家計に残ります。


浮いた費用を、家族や家のために使おう

再処理費用を浮かせることで、次のような使い方ができると思いませんか?

★ 家族での旅行!

 家をもっと長持ちさせるために外壁塗装や屋根のメンテナンスに! 

 リフォームに!

シロアリ防除業者さんにとっては、定期的な再処理は収入の柱かもしれません。
でも、私たち暮らし手の立場では、できれば必要最小限の費用で家を守り、残りをもっと前向きなことに使いたい!


家計と家族を守る、賢い選択を

「予防は最初にしっかり、再処理は不要な方法を選ぶ」。
これが、住まいの高耐久化と家計の健全化、そして家族の笑顔につながる一番の近道です。

ぜひこれを機会に、あなたの家のシロアリ対策を見直してみませんか?

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2025/05/30

あなたの保証、誰のため? 施主が守られないシロアリ保証の真実


この家、シロアリ保証がついているので安心ですよ。
工務店やシロアリ業者からそう説明されると、多くの方は「それなら大丈夫だ」と思ってしまいます。

 でも、その保証書を手に取って、じっくり読んだことがありますか?
そこには、あなた(施主様)にとって重大な落とし穴が潜んでいるかもしれません。


【はじめに】

シロアリ保証は、家を守る最後の砦だと考えている方が多いでしょう。
施工のときに「5年保証」「10年保証」などと言われれば、
「万が一のときは保証で直せるんだ」と思って安心してしまいます。

でも、その保証の「被保証者」は誰になっていますか?
お施主様ではない。
工務店でもない。
なんと、シロアリ業者自身が被保証者になっているケースがあるのです


【誰のための保証?】

保証とは本来、被害を受けた人を救済するためにあります。
シロアリ保証なら、被害を受けるのは家の持ち主であるお施主様。
だから被保証者は当然お施主様になるべきなのです。

ところが実際には、保証契約の被保証者がシロアリ業者になっている例が少なくありません。
この場合、お施主様は直接保証請求する権利を持たないのです。
保証会社は業者を相手に保証を行います。


【被保証者が業者だと何が起こる?】

□業者が倒産すれば、保証は消滅する

□施主は保証会社に直接請求できず、業者を通さなければならない

□業者の善意や都合に依存する

□「保証がついている家」というのは、実質的に空約束になる恐れがある

特に注意が必要なのは、悪質な業者がこれを意図的に使って、「保証つきです!」とアピールすることで契約を取り、
いざ被害が出ても施主に保証の権利がない、という構造を作り出しているケースです。


【理想の保証とは?】

理想的なシロアリ保証は、被保証者が施主であり、
施主が直接保証会社に連絡・請求できる仕組みです。
これなら、仮に施工業者が倒産しても保証は継続されます。

たとえば、日本ホウ酸処理協会が発行するシロアリ保証はこの形を採用しています。
保証の主役はお施主様であり、家を守る最後の砦として機能します。


【まとめ:保証書を確認しよう】

□ 保証書は必ず施主が手元で確認する

□ 被保証者が施主本人になっているかを確認する

□ 「保証がついているから安心」ではなく、

「誰のための保証か」を見極める意識を持つ

「保証があるから大丈夫」ではなく、
「正しい保証だからこそ大丈夫」という視点が、
これからの家づくりやメンテナンスには必要です。


日本ホウ酸処理協会によるシロアリ対策は、お施主様第一主義で工事を行い、長期間のシロアリ保証を実現しています。

長期間のシロアリ保証を実現できる理由は、ボロンdeガード工法による効果が無くならないシロアリ対策であるためです。

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2025/05/28

ホウ酸処理、知っていますか?雨との付き合い方のお話

▲ホウ酸処理は雨養生が基本です

家を建てるときや、リフォームするとき、シロアリや腐れから大切な木材を守るために「ホウ酸処理」という方法があります。
このホウ酸、実はとても優秀な防腐防蟻剤で、世界中で高い評価を受けています。

ところが最近、「ホウ酸は雨に強い」と言って販売促進を行っているメーカーや代理店が出てきているのをご存知でしょうか?
一見心強い話に思えるかもしれませんが、ここには少し立ち止まって考えたいポイントがあります。


ホウ酸の認定ってどうなっているの?

私たちが使用しているホウ酸系薬剤は、JIS(日本産業規格)K 1571:2010の基準に基づいて、正式に認定されています。
この基準は「非接地・非暴露」の条件下での性能を定めたもので、簡単に言うと「地面に直接触れず、かつ水にさらされない状態」で使う前提です。

なぜなら、ホウ酸は水に溶けやすい性質があり、雨などに長期間さらされると効果を失ってしまう可能性があるからです。
だからこそ、私たちは新築施工の現場で雨養生(雨を防ぐ処置)を徹底していますし、既存住宅の床下施工ではそもそも雨が当たらない環境で行います。


「雨に強い」は本当?

最近一部のメーカーが「雨に強い」と自社実験の結果を営業ツールにしているという話が広がっています。
もちろん、各社が研究開発を行うのは大事なことですが、本当に雨に強いと主張するなら、ぜひ第三者機関での試験を経て、正式に個別認定を取得してほしい——それが私たちの願いです。

建築会社の中には、その営業トークを鵜呑みにして採用するところも増えてきていますが、
世界中の専門家たちは、ホウ酸が水に溶脱しやすいという事実を前提に、丁寧な施工・維持管理を呼びかけています。
お施主様が長く安心して住める家を守るために、私たちは決してこの大切な原則を軽んじるべきではないと思うのです。


最後に:本当に守りたいものは何か

家を建てる・直すときの防蟻防腐対策は、単なる材料や薬剤選びではありません。
その背後には「どうやって大切な家を守るか」「どんな管理をしていくか」という、長い目での視点が必要です。

「雨に強い」と言われる情報に飛びつく前に、ぜひ立ち止まって考えてみてください。
あなたの家を長く、大切に、そして安全に守るために、私たちはこれからも正直に、誠実に情報をお届けしていきます。


もしこの内容に少しでも共感いただけたら、ぜひ周りの方にも教えてあげてください!
「雨に強いホウ酸」という話題を耳にしたときは、この記事を思い出してもらえたらうれしいです。

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▲ホウ酸処理は雨養生が基本です

▼ホウ酸処理が一面記事に!