「基礎パッキンでシロアリ保証がついてるから大丈夫だと言われました。本当に大丈夫でしょうか?」とお施主様から問い合わせをいただくことがあります。
また「基礎パッキンなのでシロアリ対策は大丈夫です」と工務店様より門前払いされることがあります。
ズバリ言いますが、
「基礎パッキンだけでシロアリ対策と言い切るのはオーバートーク」と言わざる終えません。
(基礎パッキンは良い商品ですが、それだけでは・・・という話です。)
基礎パッキンだけでシロアリ対策と言ってはいけない理由
・シロアリ被害のリスクが高いままです!
・シロアリ被害が発生したら、保証で修復するという考え方ではなく、そもそも被害が無いようにするべきだと思いませんか。保証期間の問題もあります。
・壁内の防腐防蟻も考慮するべきでは?
それでは、解説をしていきます。
はじめに、
基礎パッキンは残念ながら建築基準法施行令第49条の木部の防腐・防蟻措置に該当するものではありません。
基礎パッキンで「シロアリが来ないです」と言っているように見えますが、メーカーはそんなこと言っていません。
通気量が少ない床下はシロアリリスクが高いので、基礎パッキンにすることで通気量を確保でき、シロアリリスクは下がります。というのが基礎パッキンです。
基礎の外側からのシロアリの侵入は多くあります。
こちらの写真はウッドデッキの下にできた蟻道です。
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ウッドデッキ下ですから、屋外であり「通気100%」です。それでもシロアリが侵入している現場です。
このように床下の通気が増えたからといって、シロアリ被害が無くなることは絶対にないということが理解できるかと思います。
次に、基礎パッキンを乗り越えられないと思ってませんか?
基礎パッキンの厚みを登れない理由が見当たりません。
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このように空中蟻道を作って侵入してくるのがシロアリです。
シロアリ被害は玄関まわりが多いのはご存知ですか?
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玄関まわりは基礎パッキンでリスクヘッジできません。
それでも、基礎パッキンでシロアリ保証を付けてくれるのはありがたいです。
ただ、そのシロアリ保証期間内に被害にあっていることに気がつけますか?気がつけなかったら?
壁内の蟻害を発見するために破壊検査をするわけにはいきませんし。
つまり、シロアリや腐れの可能性を残しておいて良いことは何ひとつありませんので、基礎パッキンは良い商品だと思いますが、それに加え、いつまでも安心安全なシロアリ対策としてホウ酸処理ボロンdeガード工法がベストです。
ホウ酸処理は効果が低下しない薬剤です。