私たちが住む家。そこは、家族が集まり、安心して暮らすための場所であるはずです。
そんな家づくりにおいて、本当に大切なことは何でしょうか。
価格だけで選ぶことが、長い目で見て良い結果をもたらすでしょうか?
現在、ローコストに重きをおく工務店が「できるかぎり安く売る」というスタンスで住宅建築を行っています。
本当は「適正な価格で高品質な住まいを提供する」が正しいとは思うのですが、そうも言ってられないのも理解はできます。
しかし、そこで妥協してはいけないのは、住まいの「安全性」や「耐久性」です。
シロアリ対策を例に挙げると、本来であれば、人体や環境に配慮したホウ酸処理を用いることが望ましいとされているのに、コストが少しでも抑えられるとして農薬系の殺虫剤を選ぶケースがまだまだ多いのです。
効果が一時的で、頻繁に再施工が必要になる殺虫剤。
その都度、居住者は健康リスクにさらされ、環境にも負荷がかかります。
でも、世界のシロアリ対策は全然違います。
一度だけ施工すれば再処理の必要性がなく、長期的にはランニングコストの削減にもつながるホウ酸という薬剤が主流です。
ホウ酸は、自然界に存在する安全性の高い成分であり、環境に配慮した持続可能な選択肢です。また、人体への悪影響が少なく、家族の健康を守る観点からも優れた選択肢です。
では、なぜホウ酸処理ではなく住まい手の健康を害する農薬系殺虫剤を使うのでしょうか?それは、コスト優先の思考が強く働いているからです。「売れればいい」「コストが低ければ良い」という安易な発想が、建築の現場に根強く残っています。
ですが、それでは、真に安全で高品質な住宅づくりは叶いません。
本来であれば、住宅性能表示制度などの公的な制度のもとで、環境や健康に配慮した建材や施工法が推奨されるべきです。もしくは、より厳格な法律の整備によって、有害な化学薬品の使用が制限されるべきではないでしょうか。
安価な材料に頼るのではなく、持続可能で安全な住宅を実現することが、次世代の家づくりに欠かせない視点です。
私たちは、工務店や消費者がより一層、未来を見据えた家づくりに取り組むことを願っています。
家族が安心して住める、長持ちする住まいを一緒に築き上げましょう。
わたしたち日本ボレイトのホームページ
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