シロアリ防除業者の若手社長の悩み
ホウ素系認定薬剤は、日本木材保存協会より認定をされている木部処理用の防腐防蟻剤です。日本では農薬系合成殺虫剤を防腐防蟻剤として利用されてきましたが、農薬ですので効果の持続性がなく、住まい手の健康面でも納得できるエビデンスはなく、また、再処理を前提としているため経済面でも負担が大きいことが問題視されています。
しかしながら、この問題をすべて解決できる薬剤が認定を受けたことによって日本の防腐防蟻工法へのシフトが始まったのですが、なんと!!日本のシロアリ防除業者さんの大半はホウ酸処理を嫌っています。
その理由は、効果が持続してしまうと再処理ビジネスが成り立たなくなるから・・・
今年に入り、若手のシロアリ防除業者さんに詳しく話を聞きたいとお声がけいただき、2名の若手社長と面談をしています。
どちらの社長も30代の若手で、ホウ酸処理にシフトするべきだと理解を示してくれました。一緒に世の中を変えていきましょうと握手までしています。
しかし、そこに先代の社長(お父さん)が必ずチャチャを入れてきます。
- 農薬だからビジネスになってんだぞ!
- ホウ酸は利幅が少ないからダメだ!
- 住まい手の健康被害は一部の人だろ!
- ホウ酸処理は自分の家だけにしろ!
- 設計士が仕様書にスペックしているんだから、それに従えよ!
- 設計士には、ホウ酸は認定されてないと言ってるんだから・・・(認定されてるけど)
若手社長からこんな話になったと相談を受けます。
(これまでも同じような相談をたくさん受けてきました。)
もうお父さんの時代じゃないんだよ!と言ってくれればよいのですが、そこは事情があるんでしょう。
でも、「世のため人のため」を第一義に行動をとってほしいなと思います。
さて、ホウ酸処理のことを正しく把握できていない設計士さんのために、簡易説明をしておきます。
ホウ酸処理は「ホウ素のチカラ」を構造材に与えることでシロアリや腐れを「いつまでも寄せ付けない」効果を与える処理です。
先にも述べましたが、ホウ酸は日本木材保存協会から木部用防腐防蟻剤として認定を受けていますのでそれ以上でも以下でもありません。
ホウ酸は、除菌・防虫・防カビ・防臭・防炎の効果をロジカル(理論的)に説明できます。
無機鉱物であるため姿かたちを変えること無く、木材の中に残り続け、すべてを化学で説明することができます。しかも世界の常識になっています。
また、ホウ酸(ホウ素)は、野菜や果物の栄養素でもあり温泉の定義にもなっている安心安全なものです。
そして、そのホウ酸処理を最上級に、そして、理想的な防腐防蟻工事を追求して施工マニュアル化したのがボロンdeガード工法です。
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