【住宅の寿命を左右する】2025年以降のシロアリ対策は“薬剤選び”がすべて
2025年4月以降、省エネ基準の義務化により、日本の住宅はますます高気密化・高断熱化が進んでいきます。
これは住環境の快適性を向上させる一方で、「建材に使う薬剤の安全性」がこれまで以上に重要になるということを意味します。
しかし、ここに大きな落とし穴があるのです。
防腐防蟻剤=安心?思い込みが招く“高耐久化”の逆行
現在、多くのシロアリ防除業者は「農薬系の殺虫剤こそが標準的で効果的」という認識を持っています。
防腐防蟻剤とも言って使用していますが実態は「農薬登録をされた殺虫剤」を使っています。
しかも、その薬剤が人体や環境にとっても“安心”だと本気で信じており、工務店に対してもそのまま「大丈夫です」と説明してしまっているのが実情です。
そして、多くの工務店は、その言葉をそのまま信じてしまっているのです。
つまり
工務店がいくら誠実でも、「間違った薬剤選び」に気づけないという、構造的な問題が住宅業界には存在しています。
本来あるべきは「薬剤の危険性を国が明示する」こと
国が明確に「どの薬剤が安全で、どれが危険なのか」を明示してくれれば、このような混乱は起きません。
しかし現実には、薬剤の選定や運用についての判断は現場任せです。
その結果、シロアリ防除業者や建築会社の意識の高さ・低さによって、住宅の寿命に大きな差が出るという、非常に残念な状況が生まれています。
正しくホウ酸処理をすれば、シロアリも腐れも“無縁”の家に
本来、正しくホウ酸処理を行えば、木造住宅の構造材はシロアリや腐れと無縁になり、ずっと安心して暮らせる長持ち住宅になります。再処理も不要。
薬剤が分解されたり揮発したりしないため、効果がずっと持続するのです。
一方で、農薬系の殺虫剤を使われてしまったマイホームはどうなるでしょうか?
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揮発や分解で効果がすぐに薄れる
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換気の悪い高気密住宅では成分が室内に滞留するリスク
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結果的に、数年後には防蟻効果が失われ、腐れやシロアリ被害に直結
つまり、高耐久化とは真逆の結果を招く恐れがあるのです。
「長寿命住宅」のカギは“意識と選択”
これからの時代、住宅の耐久性を決めるのは構造計算や断熱性能だけではありません。
防腐防蟻処理をどう選ぶか、その薬剤にどんな意識を持っているかが、家の寿命を大きく左右します。
あなたの大切なマイホームが、10年で劣化するのか、100年安心して暮らせるのか。
それは「どんな処理を、誰が、どう行ったか」にかかっています。
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